皇帝右向き胸像/ローマ建国偶像 Fr-211 RIC II.3 711 Calicó-1231 （6.96g）このコインの裏面は、ローマ建国神話を想起させる。聖母レア・シルヴィアは眠っている間に、マルスの子、ロムルスとレムスを身籠もったが、叔父のアムリウス王は、この二人の赤子が後に自らの王位を脅かすことを恐れ、殺害を命じたため、シルビアは子供たちを守るため、運を天に任せて、二人をカゴに入れてティベレ川に 流したのである。川の神ティベレの加護により、その籠は後のローマの地に流れ着き、そこで雌狼に発見された。 雌狼は彼らの母親代わりとなり、羊飼いのファウストゥルスが二人を養子にするまで育てあげたのである。 ロムルスとレムス、そして雌狼はローマの象徴となり、帝政期から現代に至るまで様々な美術品に描かれている。
縁に擦過傷ある以外 VF